この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
外壁塗装工事をする場合に、固定資産維持の経費はどうなる?
修繕費となる場合とならない場合があります。
■外壁塗装費用が修繕費となる場合
建物の外壁塗装、壁や床の張替えは、固定資産の維持・管理・現状回復として通常から考えて必要である修理やメンテナンスである場合があります。
そのように判断できるならば、税務上から見て外壁塗装の費用は修繕費として処理することが可能です。
■外壁塗装費用が修繕費とならない場合
外壁塗装などの修繕工事の頻度・規模・高性能化改良などによって、その工事が価値や性能・耐久性を向上させるための修理ならば話しは別。
このように判断される場合は、修繕費としては認められませんので注意してください。
外壁塗装工事をする場合に、固定資産維持の経費にできるのは?
修繕費にできるのは固定資産の維持、管理、原状回復の費用だけになります。
戸建て住宅の建物の場合でお話する分かりやすいでしょう。
具体的には、「雨漏り」や「とい」を修繕すること・ガラスを取り替えたり・外壁塗装で壁を塗り替えたりすることなどが該当します。
ですが工事と一緒に、避難階段を取り付けたり、なにかを付加したりするような場合の費用は違います。
資産価値を延長させたり、用途を変更したり、価値増加のための支出であると見なされます。
外壁塗装工事はおおむね経費であると認められるケースが多いです。
ついでに他の工事をする場合は気をつける必要があります。
外壁塗装の破損箇所の修復工事をするついでに、手すりなどを取り付ける工事をする場合は注意してください。
資本的支出となって減価償却の対象となってしまいますので、工事の明細はきちんと区別して作成してもらいましょう。
外壁塗装以外の工事もついでにしてしまう場合は、きちんと区別することで外壁塗装などの修復工事は修繕費として認められることができます。