この記事の監修者
仲間 幸所有資格外壁アドバイザー
外壁塗装会社で営業を15年経験。その後、独立して外壁塗装専門の 一括見積りサイトを立ち上げる。
外壁塗装にかかる費用は業者ごとに異なり、原価に利益を上乗せした金額を請求されますが原価を抑えて利益を高く不当に上乗せする悪徳業者も少なくありません。
ここでは外壁塗装の原価と見積りをとるときの注意点についてご紹介します。
外壁塗装の原価について
外壁塗装にかかる原価とは工事を行うため業者側が最初に支払わなければならない費用を意味しており、材料費や人件費、諸経費などが含まれます。
材料費には塗装に使用する塗料や道具にかかる費用などがあり、際立って安いものはなくメーカーごとに価格相場はほぼ同額となります。
塗料は食品のように腐るものではありませんが、開封すると時間の経過とともに品質が落ちるものですので現場ごとに新しい塗料を購入する必要があります。
人件費は現場で作業を行う職人や営業マンなどスタッフ一人あたりの作業コストを意味しており、一人あたりの相場は約15,000~25,000円とされています。
専門的な技術が必要な作業や複雑な作業が続く場合などは相場よりも高くなることがあります。
それ以外にかかる費用として足場費用や高圧洗浄費用があり、それぞれ1平米あたりの単価は足場費用が約700~1,100円、高圧洗浄費用が約150~300円程度とされています。
現場での作業を円滑に進めるための現場管理費や事務作業全般にかかる一般管理費などは具体的に数値化することが難しいため、材料費と人件費の総額の約5~20%で設定されます。
見積りをとるときの注意点について
見積りには原価に利益を上乗せした金額が記載されていますが、業者が利益を表記することはありません。
そのため塗装ルールを破って原価を安くし利益を割高にしている悪徳業者がいても一社の見積りだけで見分けるのはなかなか難しいものです。
悪徳業者に引っ掛からないためにも見積りは数社からとるようにし、それらを見比べて適正価格かどうかを判断する必要があります。
また作業工程を減らす、材料を必要以上に薄めるなどの塗装ルールを守っていない場合は工事終了後数ヵ月で剥がれや膨れなどの不具合が生じるケースが多いので、保証内容もよく確認しておきましょう。
悪徳業者に引っ掛からないためには塗装の知識がないからといって業者任せにするのではなく、価格が相場以内であるかどうか正しい作業工程かどうかなどを確認することが大切です。